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4)一回限りの舞台を演ずる人生 生きる目的や個性に合う役柄を
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高齢社会と生きがいる
●生き方と自己実現
よく聞く言葉に「豊かな老後のために」があります。豊かな人生は急にはつくれません。急場しのぎ的・慰め的な人生論は数多く見られますが、以下に少し厳しい表現ですが、事実の確認の積み重ねで豊かな老後の実現を考えてみましょう。
現在のあなたの立場は、過去におけるあなたの判断と行動によって生じました。
その判断はあなたの常識から導き出されました。今おかれている状況に不満があるならば、それをつくり出したあなたの常識を変えない限り毎日同じことの繰り返しで、人生老いてゆくだけでしょう。
負け惜しみは必ず後悔します。自己実現は求めるべきですし、それが生き甲斐を生むのです。
人生は一回限りの舞台です。
役柄はご自身で選べばいいのです。
自然界における他の生きもののように、生命活動そのものが目的でしたら何も考える必要はありません。ただ生きていればよいのです。同様に結婚「そのもの」が人生の目的でしたら、結婚後は目的を達成したのですから、あとは適当に時間を費やし、人生を送ればよいのです。
一方、物事の判断基準となる常識とは一体なんでしょうか?
人間はオギャアと生まれて以来、置かれた環境の中で周囲の現象を見て判断の積み重ねをし、勝手に自分なりの常識をつくりあげています。当然、立場によって持つ常識は異なります。裕福層の持つ常識と貧民街の人々の常識が異なるように。常識とは、個人的なものであり環境に大きく左右される曖昧なものです。
その個人的で曖昧な常識が正しいと信じ込んで異質な人々の集まりである社会で成功しようとするのですから、大半はうまくいくハズがないのです。持った常識を振り回すのではなく、自己の個性を確認・勘案し、力を発揮できる状況に身を置くのが自己実現への近道でしょう。
●人間関係と相互理解
厳しい生存競争下においても自己の個性に合う環境にいるならば、抱え込むストレスも少なくてすみますし、イヤな顔も自然にしなくなります。
多くの人々が自己の進むべき道が見えないのも自己確認の甘さが原因ですし、ほとんどの人たちが個性的な常識による思い込みと錯覚で職業・結婚相手・その他いろいろな物事を判断してしまうので、結果としてストレスを抱え込むのです。
対人関係において相互の目的が一致する部分は、相互理解が生まれますから、そばにいるだけで幸せな気分も生じます。
例えば一緒に仕事をしている仲間やスポーツ仲間、舞台公演の仲間などにおいてお互いの気持ちが純粋であれば、目的を果たしたあとの感激と充実感から抱き合うシーンだって生まれます。苦しみや喜びを共有し、一致した感性から相互理解が生まれるからです。
一方、好きだの嫌いだのという恋人関係に相互理解は存在するのでしょうか?
残念ながら、稀です。好き嫌いで判断することに大きな間違いがあるのです。
相手の人生観や価値判断など、相手の生き方そのものを尊敬できることが重要。なのに、お互いに楽しそうな浮ついた話ばかりで、決して相互理解を深めようともせずに幸せになろうとする愚かさが問題なのです。結婚相手も一緒に仕事をする相手も選ぶのです。どのような生き方を目標にし、言葉ではなく実際に努力し、かつ行動が伴っているかを見極めるべき。
目標がはっきりしない人やない人は、車でいえばハンドルのない状態。とても危なくて、そばにいられません。
そんな「何をしたらいいのかわからない」人のそこがいいのと信じ合って、確かめ合って、誓いの言葉とともに大勢の人にご披露したはずなのに、性格が許せないとか、感覚が違うとか、事前に理解して承知しておくべきことなどを理由に離婚のラッシュ、家庭崩壊。選んだハズの仕事に情熱持てず飽きてしまうのも同様です。しょうがないならやらなければいいのです。誰も頼んでいないのですから。
以上、豊かな老後のためのヒントです。
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